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四話 超次元ゲイムネプテューヌ はいすくーる おかず著 桜ノ杜文庫

今回はネプテューヌのラノベです



つか最近読みたいのって、あんましねーな俺

蝉の声が遠退き、英名ドラゴンフライこと大小様々な蜻蛉(トンボ)が空を翔ける休日。香秧は慶輔にある本を手渡した。表紙は食パンをかじった女子高生であろう少女が走りながらこちらを向いている様な絵だった。

それを見た慶輔はテレビの下に鎮座しているあるPS3本体と三つのPS3ソフトに目を移した。


慶輔「超次元ゲイムネプテューヌの小説か……出てたんだ」


香秧「数ヶ月前にね。ベースは無印の方だよ」


薦めてきた香秧は一番最初に出た超次元ゲイムネプテューヌを取り出した。因みに、人によっては黒歴史と称されるソフトでもある。

ゲームの紹介云々はさておき、慶輔は香秧からその本を受け取り表示と挿絵を見、挟まれていたポストカードよりも小さい二枚のカードを表裏ジックリと見回した。

本誌付録のお邪魔栞と呼ばれる代物であることを確認した慶輔は、二枚重ねて本にしまい込んだ。


慶輔「ベースは無印だって言ったよなぁ……正直聞くけど香秧やったことあるっけ?」


香秧「無いよー」


慶輔「即答って……」


まぁ良いかと思った彼は香秧が帰った後、その本を読みはじめた。




―_― ̄―_― ̄―_― ̄―_― ̄―_




始めは読者に語りかける口調で、ネタ尽くし。有名な赤帽子のヒゲ親父、某動物メダルのヒーロー、青いハリネズミ等のネタで始まる。学園物であるのだが、主人公は寝坊して私服のまま入学式を迎えてしまった。

中盤近くでは主人公と主要キャラが交流を深めるシーンがある。

そして終盤では、実は学園の偉い先生が実は平行世界の主人公が倒したラスボスの魂に肉体を乗っ取られてしまっており、主人公達が見事その魂を倒すという。

全体を通してよく見ると、序盤でかなりのパロネタが多く出ているのがよく分かる。

某天の道を往く俺様ヒーロー、某怪物狩り等のメジャーな物や某ゲーム名人の得意連打技等の物も織り込まれていた。




―_― ̄―_― ̄―_― ̄―_― ̄




香秧「感想を聞かせてくれたまえよ慶輔君」


一ヶ月後、何処か踏ん反り返った香秧が慶輔の部屋へと訪れる。踏ん反り返る理由は定かでない事は確かだと確認した慶輔は、借りていたネプテューヌのラノベを香秧に手渡していた。

先程の香秧のその台詞を感想をせがまれたと受けとった慶輔は最近出したコタツに足を入れ、感想を述べた。


慶輔「そうだな……全体を通して見っと、十代には判りづらい加速装置ネタに連打ネタがあったのが意外だったな。最近のライダーがネタとして出たのも意外だったし」


香秧「ほう、そう受け取るのねぇ。でもさ、空から落ちて記憶喪失って所は原作と変わんないよね」


慶輔「…後はリフォーム番組ネタもあったのも意外だったし……」


コタツに足を入れて座っている二人は向き合ったまま、コタツテーブルの上に顎を乗せていた。外は空っ風が吹き荒れていた。

そろそろ冷え込んでくるなと、部屋の窓の外の秋空と紅葉に目を遣りながら呟く慶輔の独り言は、そのまま消えていった。








続け

次回も未定!

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