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暗闇、つまんない

作者: 煮田
掲載日:2026/03/28

まだぼくの息が浅かったころ

暗闇にいつ襲われるかだけを考えた


もし暗闇になったら、そこから黒い手が伸びて、ぼくの息の根を止めてきやがるのではないかと考えた


まだぼくの足が赤かったころ

暗闇にいつ襲われるかだけを考えた


もし暗闇になったら、そこから黒い女が伸びて、ぼくの中をかき乱してきやがるのではないかと考えた


でも、いつまでたっても黒い手はぼくの息の根を止めてはくれなかったし、いつまでたっても黒い女はぼくの中をかき乱してはくれなかった


だからつまんなくなって、ぼくは暗闇がどうでもよくなった


だからつまんなくなって、ぼくは自分がどうでもよくなった

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