幕開け
僕は、夢を見ていた。
とても懐かしく、どこか温かい夢である。
家族と、なんてことのない雑談で笑い合う。僕の日常がそこにはあった
ただ少し、体が熱いな.
え...
そこには、さっきまでそこにいた家族の変わり果てた姿だけあった
「うぁっーー!」
俺は叫びながら、体を起き上がらせた
はぁ、はぁ、何だ、夢かよ
そうだ、もう家族はいないんだ。
1回、落ち着こう。
僕は、深呼吸をして当たりを見回す。
「ここは病院か、多分白衣さんがここまで連れてきてくれたのか?」
そんな時に。
「おーい!」
と白衣さんが話しかけてきた。
「あ、白衣さんどうも」
とできるだけ、明るい声で話しかけた。
「赤星、大丈夫では無いよなすまん僕がもう少し早く着いていれば...」
と言って、白衣さんは頭を下げた。
「頭をあげてください、あなたがいなければ私の命もありせんでした。」
「そうか、そう言って貰えると助かるよ」
と白衣さんは一呼吸して、真剣な眼差しでこちらを見てきた。
「 さて、ここに来たのにはお見舞いともうひとつある。それは勧誘だ」
僕は、首を傾げた。
「疑問に思うのも無理はないね、簡単な話ダークヒーロにならないかい?」
「え、そんなのいるんですか!?」
そんなの、聞いたこともないぞ
「驚くのも無理はないね、ただ実際存在するよ。なぜ君に、ダークヒーロを勧めたのか。これはとてもシンプルは話だよ。”合法的に人間を殺めることができることができるからだよ」
「そして、何よりあいつの使っていた刀は”ラウンズ”と呼ばれる大罪者たちの最高戦力で構成されたものだけが所持を許されている業物だよ」
この人、あの一瞬の戦いでよくみてるな
「つまり?」
「君が復讐をしたいのなら、”英雄”と同じ訓練をしつつ尚且つ人を殺せる条件がベストだろ?だから、ダークヒーロはうってつけなのさ!!」
「なるほど。では、僕の答えはイエスで!!」
そして俺は、”復讐者”になったのであった