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始まりのアリスと銀の弾丸  作者: 遠堂 沙弥
序章
1/24

プロローグ

 第1部はプロローグなので、主人公アリスの一人称になっています。

以降は「三人称視点」による文面になるので、読みにくいかもしれませんが

どうぞ続きもよろしくお願いいたします。*ド素人作品ですっ!*

 やっとこの日がやって来ました。

 あたしこと牧場まきば アリスは、今日でめでたく十六歳……!

 ついに自立する時がやって来たのです!!


 突然ですが……実はあたしには、十四歳以前の記憶がありません。

 気が付いた時には今の……血はつながっていないけれど、お父さんとお姉ちゃんがあたしを保護していました。

 自分が誰なのかもわからず本当の両親がどこにいるかもわかりません。


 それでもあたしは十分幸せでした。


 だって記憶を失って右も左もわからないあたしに、名前を与えてくれて。

 食べるものを、着るものを、住む場所を与えてくれたお父さんとお姉ちゃんがいるんですから。


 初めの内は、今のままでいいと……そう思ってました。

 でも次第にあたしは……、あたしのことを知りたくなったんです。


 あたしは本当は、どこから来たんでしょう?


 あたしと血を分けた親や、兄弟姉妹がいるのでしょうか?


 それを二人に相談したら、最初は反対されてしまいました。

 自分達が本当の家族のように面倒をみるから、どこにも行かないでと……。

 二人は本当に優しい、あたしにとても優しくしてくれます。

 とっても良くしてくれます。

 だから、あたしが例え本当の家族を見つけたとしても……どこにも行ったりしませんって言ったら、……渋々ながらも承諾してくれたんです。


 あたしの今の家族は、お父さんとお姉ちゃんだけですよ?

 大丈夫です、あたしは二人のことを本当の家族のように愛しているんですもの。

 そう言って二人を安心させたら、やっと自分探しを認めてくれました。



 あたしが記憶探しをすると決めた時、二人はある条件を出しました。

 家族からすれば、それはきっと当然のことだと思います。


『アリスが十六歳になったら、記憶探しをしても構わない』


 そうして今日、あたしは十六歳の誕生日を迎えたのです。

 といっても記憶のないあたしには当然、本当の誕生日が何月何日なのかわかるはずもありません。

 この日は、あたしが二人に初めて出会った日……。

 記憶を失って、路頭に迷っていた所を助けられた日……。

 それがあたしの誕生日となったのです。


 ここはアメリカのニューヨーク。

 お父さんとお姉ちゃんは世界屈指の科学者で、日本からアメリカへとやって来ました。

 日本であたしを見つけたから、あたしは日本名で牧場アリスと名付けられたみたいです。


 二人とも研究所で暮らしているようなもので、あたしは十六歳になるまでの間はずっと……、研究所の中にある住宅地に住んでいました。

 『普通』というものが今のあたしにはよくわかっていないかもしれませんが、少なくともあたしが暮らしていた所は、お父さんやお姉ちゃんが言うにはほとんど『普通』の町と変わらないそうです。

 でもそこに住んでいる人達は、みんな研究所の人達ばかりでした。

 これが『普通』なんですよね?


 研究所の外の世界を知らないあたしは、自立すると同時に初めて外の世界へと旅立つことになります。

 ニューヨークにあるマンションに部屋を借りるのも、お金の援助もみんなお父さんとお姉ちゃんが手配してくれました。

 自立すると言っても、あたし自身はほとんど何もしていないのと一緒です。

 荷物をカバンに詰めて、ようやく研究所を出ようとした時。

 お父さんから、ある物をプレゼントされました。


 それは拳銃と、銀の弾丸でした。


 外の世界はものすごく物騒だから、護身用に持っておくようにと……。

 でも弾丸と言ったら鉛だったような?

 その時は不思議に思ったけど、お父さんとお姉ちゃんに見送られて深く考えるのをやめたあたしは、そのまま研究所を後にしました。




 アメリカのニューヨークであたしは本当の『あたし』を知ることになる。

 研究所を出た時には想像もしなかった……。



 銀色の髪をしたキーラ君と、そして……。

 黄金色の髪をしたカイン君との、出会いによって……。


 世界観は、現代のものとは若干異なります。

「アメリカのニューヨーク」と称してますが、現実世界の

ニューヨークとまた少し違います。

地名や大まかな感じは同じですが、あくまで仮想世界なので

説明がヘタですみませんが、・・・ご了承ください。

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