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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

今日から学校と仕事、始まります。②莞

陰湿で執拗に頼む

作者: 孤独

陰湿で執拗に人は誰かを虐めたくなる。


「や、止めてください!勇太くん!」


なんか最近。やたらそんな広告が出てくるせいか、そんな夢の中に入り込んでしまう。


「きゃーーー」

「達也~。お前はどーやら、この林崎って女に気があるみたいだな。お前みたいな陰湿根倉が彼女を作るなんてなー。許されると思ってるのかー」


林崎という女性は両手を縛られ、勇太という男性に首元へナイフを突きつけられる。

学習塾の物置部屋で、男2人に女性1人。何も起きないわけもなく、惨い虐め。……否、たった1人を絶望させるような状況。

男の1人、達也も鈍器で殴られた跡があり、無事ではない体でこんな脅迫をされる。勇太という男の狂気は一般のソレとはかけ離れた異常者。

かつて虐めた者達は、死ぬまで虐められるべきだと、現在に満足できていないような陰湿で執拗な男。


「きゃ~~~~~~」


そして、男二人に関係のない林崎は。


【女にうつつを抜かすなんて、酷いじゃねぇーか!!達也!!】

【ち、違うんだ!!林崎さんは違うんだ!!勇太くんの勘違いだよ!!】

【嘘だ!!お前がイヤらしい目で林崎の胸を見ていたのを、俺の嫉妬だと言うのか!?】

【僕は勇太くんが好きだ!それに嘘偽りはない!!君がいつも僕を虐める時に見せる、妬いている顔に劣情するんだ!】


ぶしゅ~~~~


「ぎゃーーーー!!嫉妬の勇太くん!!思わず、私にナイフで切りつけちゃう!!それを達也くん!そんな卑怯な君もカッコいいと、突撃!!」

「………………」

「………………」


ナイフで身体を刺されていないのに、妄想一つで鼻血を出しながら、我を忘れて


「そんな危ない凶器を使うなんて、お仕置きだ!!達也くんも凶器を出して応戦!勇太くんはそんな行為に嫉妬と戸惑い、興奮と!!お尻を床につけて、怯えてしまう!まさに一転攻勢!!けれども、勇太くん!そんなことを望んでいた心がありましたぁー!」

「………………」

「………………」


人は危機的状況に陥ると精神をやられてしまうというが、……この場合はどうなのだろう。男達2人の方がダメージを受けているような


「お前の事はいつでも忘れない!ちょっと待ってくれっ。俺はこの場で……。みんな、外にいるんだよ。関係に戸惑う勇太のその困った顔が、僕にとっては一番好きな顔なんだ。///っっ……達也ぁぁ!!」



アーーーーッ、そして2人は。

永遠の愛を倉庫で叫び、導き役であるシスター(林崎)の前で禁断なる愛を宣言するのでありました。



◇         ◇


「朝から良い夢を見ました」


夢の中の夢ある出来事のせいで、鼻血が朝から止まらず会社に来るためタクシーを使ってきた林崎苺。そんな話を聞いていた安西弥生は


「それは大変面白い夢ですね!」


男2人、大惨事なんですけど。

なんで人質だけ良い気分になってるんだよ……。


「たまらなかった。……弱い男も卑怯な男も、どちらも気が合って嫉妬を発端に関係を爆発させ、……ついには禁断な、……通常時ではM男とS男の関係でも、2人きりの時は立場を逆転……そんな2人のご関係を人質という身でありながら、覗き見られるとは至福ナリ」

「そんな話じゃねぇーだろ、たぶん……」

「あ、三矢さん」


腐った妄想女2人に、もうこれ以上広げるなと。三矢正明が話を遮った。

その時、林崎が既視感。


「も、もしかして三矢さん!私と安西に百合展開を求めて、会話に入ってきたと……!?」

「そんな願望を!?」

「さっさと現実に戻ってこーーーい!仕事あるんだぞーー!!」




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― 新着の感想 ―
[良い点] もはや日本語の約物は、その意味と効果を失った、と。 [一言] そして登場人物は、名前だけをかけば良いのですな。素晴らしい。
2020/09/05 06:52 退会済み
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