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気が付いたら私はそこにいた。
そこというのは私が生まれてからずっと住み続けてきた街のことである。
小さい頃から通っている美容室。小腹が空いたらお菓子を買いに行く駄菓子屋さん。休みの日に遊びに行くデパート。近所にあるコンビニエンスストア。毎日通う学校。全ての景色が私の一部となって動いている。見慣れたその街はこれからも生涯忘れることはない。なんて言ったってここは私の地元なのだから。
しかし、何年も見てきた街のはずなのにどこか違和感を覚える。
まるで私の知らない街のようである。だが、見間違えるはずもない。私の今見ているこの街は間違いなく私の知っている街で違いはなかった。
その違和感とは人である。街には人が溢れかえっているはずなのに今の街には誰もいなかった。誰もいない街。私はこの街に取り残されたかのようである。まるで全人類が絶滅してしまったかのように。
全ての元凶はあの鏡の扉を通ったことで始まった。この偽りの世界を抜け出す為には自分自身と戦うしかない。私はいつもの日常を取り戻す為、戦うことを決意するのであった。




