~俺は何も思い出せない~
ひょんなことから異世界へと転生してしまった主人公。
そして、異世界にいた女の子に一目惚れ!?
主人公に待つ問題とは...
色々なものが待ち受ける異世界転生ラブコメディー第2話!
「そういえば、なんていう名前なんですか?」
「私は、花園ゆいです。あなたは?」
「俺は...えっと...」
俺の名前はなんだ?俺はさがす。
ゴミ箱をあさる猫のように記憶の中のすべてを片っ端からあさり、自分の名前を思い出す。
...ダメだ...何も思い出せない...
しかも名前に関することだけでなく、異世界に転生する前の記憶が、気を失ったこと以外ほとんど思い出せない。
「どうしよう。名前も何もかもが思い出せない。」
「もしかして...記憶喪失?」
「そうかもしれないです...」
「もしかしたら、転生する際に記憶が飛んでしまったのかもしれませんね。たまにいますよ、そういう人。」
「そうなんですか...」
...どうしよう。
「大丈夫です。私たちがどうにかします!」
「どうにかって...まぁ、ありがとう。」
そういえば、体が動かない気が...
「すいません、何でうごけないんですかね?何かで動けないようにされているように感じるんですが。」
「あなたのあちらの世界で死んでしまったときの外傷が多く、こちらの世界に転生してもまだ外傷が残っているから、それの処置のためですね。何かで動けないというのは、器具で固定させてもらっているからですね。」
「そうなんですね。なんか...ありがとうございます。」
「いえいえ。そういえば、あなたのことは何て呼べばいいのでしょうか... 名前がないと不便ですよね。」
「そうですね...でもそうやって決めれば...」
「...あっ、ゲームは好きですか?」
「あっ、はい。好きですよ。」
「じゃあこういうふうに名前を決めません?トランプでスペードの1、ハートの1、ダイヤの1、クラブの1、ジョーカーを用意してそこから1枚引いて、引いたものの名前にするってのは。」
「いいですけど...スペードとかジョーカーとか、そんな名前の人っていなくないですか?」
「その点に関しては大丈夫です。ここではそういう名前の人もよくいますよ。」
「そうなんですか、それならいいですかね。」
「わかりました。じゃあ準備しますね。」
彼女がトランプを取りに行った。
「はぁ...」
何で俺がこんな大変なことに...
俺、これからどうなるんだろう...
どうも、葵 -aoi- です。
この作品をを見つけ、読んでくださりありがとうございます。
今回は第1話より、短くなってしまいました。その分これから頑張って投稿していきます!
前回、ある人から気になる点を教えていただいたのでそれを参考にさせていただき、少し変えて書いてみました。
他にも何か気になる点がありましたら教えていただければ幸いです。