Ⅴ 広漠たる部屋
定期考査があるのに何やってるんだ私。
という精神で書いていたのでとても雑です。話もヘンテコだと思います。
「まず、ここには【問題】を抱えた者が訪れる場所なのです♪【問題】とは、自分の罪、トラウマ、心の傷など…色々ありますが、ここではトラウマが多いのです♪それを解決するまでここからは出られないのです♪」
「そういや兄貴、今日は大丈夫なのか?」
「うん。調子いいよ」
「話を聞くのです!せっかく説明してやってるのです!!」
バンバン!と机を叩いて口を尖らせる少年(仮)。少し母性本能をくすぐられたが、顔には出さず質問をする。
「トラウマって、心当たりが無いんだけど」
「そう、そこ。まさにそこなのです♪」
先程の暴れ馬のような行動が嘘のように、不気味な笑みを浮かべたまま居座る少年(仮)。
「何か、ものすごく馬鹿にされてる気がするのです♪まあいいです♪お二人の【問題】は、彼に任せるとするのです♪」
「「彼?」」
結月兄妹の声がそろったとき、『無駄に大きな扉』がガタッと開いた。そういったテンションで開けるドアではないはずなのだが。
「よっすぅ。世話役兼管理人補佐、マリスっす。お兄さん達ぃ…永遠をご希望で?」
悠義の身長を越える大男が出てきた。マリスと名乗ったその男は、深緑の瞳を揺らして二人に尋ねる。
「いや永遠ってか、帰りたいから問題と解決方法くれ」
「ちょっと。初対面の人にその態度はダメだよ」
珍しく怒っている風に悠義は言う。その光景を見たマリスは腕組みをして、わざとらしく唸ってみせた。
「お二人さんはちぃーっと難しいかもねぇ。【問題】を探すところから始めないとなぁ。あ、でもお兄さんの方は案外いけるかも」
「ちょ、勝手に自分のなかで話進めんなよ。説明は?」
「柑梛、お兄ちゃんの話聞く気ないね?敬語じゃないとダメでしょ?」
妹の額を、人差し指で小突く。「いでっ」と間抜けな声を出して黙る柑梛。
「ごめんねぇ。お二人の【問題】はわかったんだけど、自分で探してもらわないと解決しない感じでぇ。詳しいことまで言えないんだよねぇ」
「じゃあ、どうすれば…」
早くもお先真っ暗である。小突かれて渋い顔をしている柑梛が何か言おうとしたが、先に口を開いたのはネーゼだ。
「出るための手助けや案内などを彼に任せるのです♪では、僕は仕事があるので失礼するのです♪」
机から降りると、後ろにあった小さい穴から消えていった。
(逃げたね。ネーゼちゃん)
悠義は幼少から勘が鋭い。というのを柑梛は知っている。
ヘンテコですね。皆さんも一緒に、さんはい
「ヘンテコー」
聞こえませんね。はい。
読んでくださり、ありがとうごさいました。