第31話 名前
お久しぶりです。更新遅くなってすいません。
ベックがナンパを始めて15分くらいで、ヴァンが痺れを切らしたのかベックの頭を殴りました。
ベックは受付の机に顔面からぶつかって悶絶してますが、誰も心配してくれていません。……憐れですね
僕とアベルはそんなことを気にせず、数枚の紙を見ています。
そういえば、紙はアベルがギルドの職員から買ったのですが、質の悪いもの、高いもの、羊皮紙と結構種類がありました。意外と製紙技術は高いみたいですけど、質の高いものは値段の桁が違ったので量産はあまり出来てないのでしょうか?
ちなみにお金の単位はガルドで、アベルが買った質の悪い紙は1枚で10ガルド=銅貨1枚でした。これがどのくらいの価値なのかはよく分かりませんが、銀貨とか金貨もありそうだと思うので、多分安い方だと思います。
それで買った紙ですが、紙には僕の名前の候補をアベルがいろいろ書いています。スライムには性別がないので、男っぽい名前、女っぽい名前、どちらつかずの名前と色々書いてあります。
そういえば、アベルは僕が字を読めないと思っているので箇条書きにしてある候補を声に出して読んでくれてますが、僕は何故か読めるんですよね。日本語とも違う初めて見る言語なのに。
これも転生特典みたいなやつしょうか?あとは話せれば完璧だったのですけど、スライムには声帯ありませんしね。頑張ればどうにかなりそうですけど、何故か上手くいかないんですよね。そのうち字を練習して筆談出来るよう頑張ってみましょうか?
閑話休題
今大事なのは僕の名前です。触手で丸・バツ・三角をすれば通じたのでそれは助かりました。ヴァンたちが珍妙なものを見たような顔をしていましたが、アベルは気にせず褒めてくれたので僕は気にしません。
まず、僕は前世が男だったので女性的な名前は却下です。ジョゼフィーヌとかキャサリンだなんて断固拒否します。というかモンスター、それもスライムにそんな貴族っぽい名前つけるって正気ですか?
更に男性的な名前もペテルギウスとか大層な名前ばかりでアベルのネーミングセンスが心配になります。もちろんこれらも却下です。そんな名前で自分が呼ばれるなんて違和感しかありません。
……大層な名前を却下した時にアベルが残念そうな顔をしていたのは見なかったことにしましょう。
結果、どちらつかずの名前しか選択肢はありません。これはスライムという種族名からもじった名前や、人間の男でも女でも使えそうな名前などで結構無難なものが多いです。ですが、酷くない限りは名前にそこまでこだわりは無いので問題ありません。
そして、その中から選ばれた僕の名前は『スイ』になりました。
スライムだから「スイ」とはさんざん悩んだにしては何とも安直ですが、個人的には気に入りました。この世界では通じないですが、日本語なら「水」の音読みですし、スライムの雫みたいなボディーが連想できて僕は好きです。
名前が決まったあとの手続きはすぐに済みました。何枚かの紙に必要事項を記入して、そのあと受付嬢のおねーさんから従魔を飼うときのルールを聴いたくらいです。
そのルールも、
・従魔には基本的に首輪などの飼われている目印を着ける(スライムは着けられないから関係ない)
・従魔が人を襲ったら飼い主に責任が追及される(相手から襲ってきた場合などは例外)
・宿や店は従魔同伴が可能な場所を使い、それ以外は許可をとる
などなど、簡単なものでした。宿や店の利用は制限がかかってめんどくさそうですが、宿に関してはアベルは学園の寮で、大きすぎない従魔なら同室で暮らせるとか言っていたので大丈夫でしょう。
さて、従魔登録も無事終了したので、僕とアベルはこれから学園の寮へ向かいます。新緑の息吹の面々ともここでお別れです。まぁ彼らは王都を拠点にしているらしいので街の中で会うかもしてませんがね
アベルがお礼とお別れの挨拶をしているので僕も手を降って行きましょう。……また変なものを見たような顔をしていますが、まあいいでしょう。
これから僕は生徒ではなく従魔としてファンタジーな世界の学園に行きます。魔法のある世界の学園……やはりハ○ー・ポ○ターみたいな感じでしょうか?見てみるのが楽しみですね!それとエルフとか獣人のカワイイ女の子をみたい!
主人公やっと名前決まった~
安直だけどまぁ覚えやすいしいいですよね?
ちなみに主人公は獣人は途中で何人か見ました。ただしウサミミ・ネコミミのガチムチのオッサンだったので主人公の記憶から消去しています(笑)




