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第30話 冒険者ギルド

設定とか覚えてられないから、気が向いたら設定とかまとめたやつ投稿しようかな。

皆さん、僕はたった今王都に入りました!


入る時は門番の人に人間たちが身分証明書のようなカードを提示して、僕のことは道中でアベルがテイムしたモンスターだから今から登録するとリックが説明してくれました。

あと盗賊を討伐したことも報告していて、その説明をするためにリックとメリーが門に残りました。


同乗者たちもここでお別れで、今僕と一緒にいるのはアベルと『新緑の息吹』の残りのメンバーです。

僕たちのこれからの予定は、冒険者ギルドに行って彼らの護衛依頼達成の報告と僕の従魔登録をします。そしたら彼らと別れて僕とアベルは学園の寮に向かいます。


ちなみに荷物は既に実家から寮に送ってあるそうで、それを片付けるだけだと馬車の中で言っているのを聞きました。なのでアベルは小さめの肩かけバックだけで他に荷物は持ち歩いていません。強いて言うなら、僕がアベルに抱き抱えられているので、僕が荷物といえるくらいです。


それにしてもやはり王都と言うだけあって活気があります。道沿いには屋台が並んでいて、店員のおっちゃんやおばさんたちの大声が飛び交っています。

売ってあるのはオーク肉のソーセージやホーンラビット(角ウサギ)の串焼き、他にも見ただけではよく分からない肉料理もあります。


通行人も多く、『新緑の息吹』の人たちがアベルをさりげなく守りながらリードしてくれていなかったら、まだ幼く身長も小さいアベルはすぐに人混みに流されて迷子になりそうです。

今は屋台で食べるのは無理そうですが、いつかは食べに連れてきてもらいたいですね。




そうやって人混みを抜けて、さらに10分くらい歩いたところで、周りのものより大きい、2階建ての木造の建物が見えて来ました。あれが王都の冒険者ギルドだとベックがアベルに教えていたので、やっと目的地に着いたようです。僕もアベルに抱き抱えられて動けないので退屈だったのですが、異世界のテンプレである冒険者ギルドには興奮してきました。


僕の内心なんか知らず、他の人は慣れているのか普通に扉を開けて中に入りました。その瞬間、ギルドの中にいる人が一斉にこちらを見ました。


『新緑の息吹』は気にせずに進みますが、アベルは怯えて固まっちゃいました。ついでに僕を抱き締める力も強くなっています。アベル(子ども)が怯えてるのに、こんな時に限ってヴァン(大人)たちは気付きません。役に立たないですね。仕方ありません。僕がどうにかしましょう。



まずはアベルの緊張を解しましょう。触手をアベルの頭に伸ばして優しく撫でます。アベルも僕が気遣っているのが分かったようで、ありがとうと言って撫でてくれました。腕の力も抜けたようですし、これで心配はありませんね。


次にアベルを怯えさせた原因(冒険者)たちの一部への制裁です。


ギルドの中には酒場が併設されているみたいなのですが、その一つの席に酒を飲んでいる二人組の冒険者がいます。コイツらはアベルを怯えさせただけでなく、抱えられている(スライム)スライム(最弱モンスター)に気遣われたアベルを見て笑いやがったのです。


他の冒険者は視線を向けただけで、こちらをバカにしたような感じはありませんでした。なのでアベルを怯えさせたことは不問にしましょう。しかしあの二人(酔っ払い)はダメです。僕が目立つのはダメなので、今出来るちょっとしたイタズラで済ませましょう。


やることはシンプルです。ちょっと強めの殺気をあの二人にだけ飛ばすだけです。

これはミロクから教わったもので、スキルに反映されない技術なんだそうです。ただ殺気を飛ばすのではなく個人を特定してやれるので、殺気を周囲に覚られることもないです。なので狩りではとっても重宝しました。


欠点は格下にしか効果があまりないことですが、僕はSSSランクなのでよっぽどの化け物とかじゃなければ大丈夫でしょう。効果の具合は、本気を出せばAなら気絶、Sならしばらく固まるか発狂して逃げ出すレベルです。それ以上は試してないので分かりません。

もちろん普通の人間ではオーバーなくらいなので多少は手加減しますよ?




……という訳で周りが気付かないタイミングでやってみました。見事に二人ともテーブルで酔っ払って眠ったような体勢になりましたが、これではつまらないです。この前『闇魔法Lv2』で覚えた「悪夢(ナイトメア)」を使いましょう。効果は名前の通り悪夢を見せる魔法です。


魔法を使ったら普通はバレそうですが、僕の『魔力・気配遮断』ってやろうと思えば使った魔法(・・・・・)にも使えるみたいで、結構高レベルの察知スキルでも分からないチートと化しているんですよね。


さて、悪夢の内容ですが、今思い付いたのが二つあるんですよね。

一つはゴリマッチョに()られる夢、もう一つはGに食べられる夢。…どっちも悪夢ですね!選べないので片方ずつに見せましょう。帰りにどうなったか覚えてたら確認してみます。



あ、ちなみに僕たちは今ギルドの二階に移動しました。ここで依頼達成の報告と従魔登録をするそうです。

今は報告をしているのですが、ベックが受付嬢をナンパしてます。受付嬢も美人な人族で慣れているのか上手くあしらっています。いつものことなのか誰も止めませんし、アベルもまだ僕の名前で悩んでます。


……僕の名前、よっぽど変じゃなければ大丈夫なのでそんなに悩まなくてもいいですよ?まぁ通じないのでまだ悩んでますがね

補足

『魔物との絆』持ちにテイムされたモンスターは自分の主人に対して過保護になる傾向があります。これは主人の近くだと癒されるので、そんな有益なものを他者が害しようとするのを魔物が本能で嫌がるからです。

これからたまに主人公が不自然なくらいに過保護な行動をアベルのためにしても、だいたいはこの理由で納得して下さい。


主人公の名前なかなかでないな…まぁ作者も未だに悩んでるんですけどね!

……ネーミングセンス欲しいな

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