表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

33/39

第28話

主人公視点だとやっぱり人間より書きやすい。


あとタイトル考えるの面倒になってきた。これからタイトル書かなくなると思います。

皆さんこんばんは。僕は転生してから初めて人間との接触に成功しました。現在は夜ご飯の時間で、見晴らしの良いところで野営してます。僕はテイマーらしき少年の腕の中でとろけています。この少年の近くってやっぱり居心地がいいんですよね。


さっきまではホモやショタコンじゃないとか言ってたけど、よく考えたら今の僕は性別ないですし、年齢もまだ4歳でした。少年の方が年上です。前世の年齢?ほとんど記憶なんて無いんで気にしません。僕はそんなこと(前世の年齢)より気持ちいいことを優先します。


そういえば少し前に短剣使いのお姉さんから、少年が勝手にモンスター()の方に駆け出したことで説教をされました。まぁこれは仕方ありませんね。護衛対象が勝手に動くと困るのはこの人たちですし、何より少年の安全をお姉さんたちは心配してくれてるのですから。そして、その時の会話とかその後の雑談で色々情報収集できました。


まず護衛って言ってた人たちは正確には冒険者でした。異世界の定番ですね。今回は僕を抱いてる少年(名前はアベルっていうそうです)の護衛でアルカディア王国の王都に向かっているそうで、あと2日もあれば着くそうです。ここってアルカディア王国っていうんですね。ミロクは人と関わりがそんな多く無かったらしく、国も自分が知っているものは滅びてるかもしれないから教えなかったんですよね。


彼らのことで他に分かったのは名前と冒険者としての強さです。名前とちょっとした特徴を挙げましょう。



・大剣使い…リック、男、Cランクパーティー『新緑の息吹』のリーダー、少し強面


・盾使い…ヴァン、男、スキンヘッド、強面だけど常識人っぽい


・短剣使い…メリー、女、姐さんって感じの人、常識人兼パーティーの仲裁役


・魔法使い…シルヴィア、女、無口じゃないけど静かな感じの人


・弓使い…ベック、男、チャラ男、軽薄そう、今も同乗者の女の人口説いてる




彼らは本来ならあんな盗賊に負けないくらい強いそうですが、今日はすでに他のモンスターと連戦していたらしく、疲労が溜まってたようです。冒険者のCランクがどのくらいの位置か分かりませんが、もしモンスターと同じようなら、確かにさっきの盗賊には普段なら負けないでしょうね。



………さっきから視線がウザいです。特にリックとかいう人は警戒してます!ていう視線で見てきて不快です。他の冒険者もチラチラ警戒の眼差しを向けてきて、せっかくの癒しの場所(アベルの腕の中)も効果半減ですよ。スライムごときをそんなに気にしないで下さい!


あ、ご飯ができたようです。作ったのは意外なことに姐さんみたいな見た目のメリー(それと老夫婦も一緒に作ってました)。馬車から調理道具を持ってきて手際よく作ってました。メニューは黒パンとサラダと緑色のスープ。スープは緑色ですが不味そうではなく、野菜ジュースみたいな感じの色でわりと食欲をそそります。皆も驚いたりしてないので一般的な食べ物なのでしょう。


……というか僕、ご飯貰えるのでしょうか?僕がいつも食べてるので忘れてましたが、スライムってよく考えたら魔素食べて生きていけるのです。なのでエサをあげるとかいう考えが無さそうな気がします。


あぁやっぱり、誰も僕が食べるだなんて思ってなさそうです。アベルも僕を横に置いて食事してます。食べたいって伝えられたら貰えるでしょうか?とりあえずアベルの膝の上にでも乗ってみましょう。


「?どうしたの?遊んでほしいなら待って下さいね?食べ終わったら遊びましょう」


ちがーう!伝わらない!遊ぶのはいいけど食べたいんです!スープぷりーず!!


今度は触手をスープの皿に伸ばしてみます。最初はオモチャじゃないって言われたけど雰囲気的なものでそうじゃないって伝わったみたいです。でもスライムがスープをねだるだなんて思わないみたいで、僕が我慢出来なくなっちゃいました。

結果、アベルのスプーンを隙をみて奪い、スープを少しいただきました。


その際、それを見ていたハゲ(ヴァン)が「スライムがスプーン使って食事するとか、聞いたことねーぞ……」とか言っていたのは気にしません。僕は賢いスライムですからね、スプーンくらい使えるのですよ!今は今生初の人間が作った料理を味わってました。スープは野菜スープの濃縮版みたいな感じで結構美味しかったです。



あとでアベルから少し叱られましたが、すぐに賢いね~って褒められました。アベルって意外と親バカ?飼い主バカ?みたいなところがあるみたいです。これなら時々自重し忘れても「凄い!」って言って終わってくれるかも?……まぁ自重し忘れないようにするべきなんですがね。


ともかく、これからはご飯に僕も交ぜてくれるかもなので期待しておきましょう。

会話少ないな……

きっと主人公が人の話聞いてないだけで、実際は雑談も結構あるんですよ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ