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閑話 テンプレ(盗賊):side少年

テスト期間だ……書く時間とれない(つд;*)

side少年(アベル・フラン)


私はアルカディア王国にあるフラン商会の会頭の3人息子の末っ子、アベル・フランと申します。


私の父は商人で国王陛下からの覚えもめでたい凄い人なのです。歳の離れた二人の兄も、長男のアダム兄様は優しい方で、治療院を経営してます。次男のカイン兄様は聡明な方で、会頭の補佐として父を支えています。母は私が小さい頃に亡くなりましたが、父も兄様たちも私を大事にしてくれています。なので寂しさはありませんでした。


そんな私が10歳の時、この歳になったらこの国では、神殿にある神が授けたとされている魔道具を使って自分の天職を知ります。そして私はテイマー、通称魔物使いと言われる天職を授かりました。


天職は人がモンスターに抗うために神が授けたそうなので、大剣使いなどの『戦闘職』と魔道具を作る魔導技師などの『生産職』、そしてテイマーや治療士などの『特殊職』しかありません。なので父は商人ですが天職が拳闘士ですし、変わったのだと天職が狂戦士のパン屋などがいます。


さて、テイマーという天職ですが、通常のテイムする方法は、モンスターと戦って屈伏させます。しかし、この通常の方法が使えないテイマーが数十年に一人くらい出てきます。


その人は『魔物との絆』という固有スキルがあり、そのスキルが反応したモンスターしかテイムが出来ないというスキルです。しかもこのスキルが反応することは滅多にありません。人生で1度も反応せずに死んだ人も多いそうです。このスキルのメリットと言えるのは、もしテイム出来たらそのモンスターは通常より強かったり、特殊なスキルを持っているそうです。たださっき言ったように死ぬまで見つからないことが多いためハズレテイマーなどと揶揄されることもあります。


このような説明をしたのは、私がそのハズレテイマーだったからです。現在の私は13歳、天職が分かってからもテイムは一匹も出来ていません。普通のテイマーならこの歳で最低一匹は既に持っているので、周りにいる人たちは僕を憐れんだり陰口を言っている人もいます。


家族はそんなの気にしなくていいと励ましてくれますが、そうもいきません。父の商会はアルカディア王国でも上位に位置しています。その息子である私が何も出来ない甘やかされた坊っちゃんでいるなんて、私が我慢出来ません。


テイムはさすがに運次第としかいいようがないので、父にお願いして家庭教師をつけてもらい、あらゆる専門書を読み、学力だけなら年齢以上のものを身につけました。

私はこれから王都にある学園に入ります。入学前に試験はありますが、それは形式上のものでお金さえあれば入れるのが実状です。入った後からが本番で、実技と座学で自分の立場が決まる実力主義の学園です。テイマーはモンスターがいないと弱いので私は座学で頑張ります。






王都に向かう日が来ました。本当はフラン家では、学生の間は親の援助なしで全て自分でやるのですが、僕には戦闘手段がないので、今回は父が特別に冒険者パーティーを雇ってくれました。それもこの辺では上位であるCランクの『新緑の息吹』です。彼らおかげで道中はとても楽をさせてもらいました。




5日目の昼過ぎでしたか、乗り合い馬車を引いていた馬の1頭が倒れました。『新緑の息吹』の方々が盗賊の襲撃があったから隠れていろと大声を上げたので、私と馬車に同乗していた方たちは馬車の中で縮こまっていました。

外からは戦闘音や怒声、冒険者の焦り声が聞こえ、こちら側の不利を悟ってしまい、同乗者の女性は泣いていました。私も冒険者たちが負けた後のことを考えてしまい涙目でした。



しばらくしたら戦闘音が聞こえなくなりました。……少しおかしいです。盗賊が勝ったなら私たちの方に来るだろうし、冒険者たちが勝ったなら安全になったと声をかけるはずです。他の同乗者も不審に思ったのでしょう。訝しげにしています。一応数分待ちましたが何もありません。さすがに我慢ができなくなったので、出口に一番近くにいる私が顔を少し出して様子を見ることにしました。


覗いてみたら盗賊は倒れて冒険者の皆さんは少し怪我はしてますが無事そうです。何故声をかけないのか聞こうとしましたが、何かを見ているようでしたので声を出すのを止めて私もそちらを見てみました。


!!!!!


そこにいたのは普通のスライムでした。しかし、僕の『魔物との絆』が反応しているのです!私はその直感のようなものに動かされるように、そのスライムの方に、冒険者の皆さんが制止しようとする声も聞かず駆け出しました。この時は相手(スライム)に逃げられないことに必死だったのです。


結果、スライムは逃げずにいてくれて、テイム出来ました!でも、あとでメリーさんに勝手に飛び出したことを怒られてしまいました。……心の中はテイム出来たことによる嬉しさで一杯で、あまり説教を聞いていなかったのですが、それは黙っておきましょう。






少年と主人公どっちも敬語キャラだから「私」と「僕」で使い分けてるけど、そのうち間違えそう…


あとアベルの弱気なところがあんまり分かんないw

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