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閑話 テンプレ(盗賊):side冒険者

遅くなってすいません!

人間の設定とか全く考えてなくて色々考えてました。これからも設定考えるので、だいたい3日に一回の更新になるかもしれません。

side冒険者(大剣使い・リック)


俺はCランクパーティー、『新緑の息吹』リーダーのリック、24歳だ。

俺らのパーティーはまだ若いが、その割にランクが高いからギルドからも期待されてるんだぜ


『新緑の息吹』は盾使いのヴァン、短剣使いのメリー、魔法使いのシルヴィア、弓使いのベック、そして俺の5人パーティーだ。回復魔法を使える神官はいないが、その辺はポーションで補ってるし、この辺の冒険者では上位に入る強さはあると思ってる。


そしてその実績が認められたのか、俺らのいる国、アルカディア王国でも知らない者はいないとされる、フラン商会の会頭の息子の王都までの護衛を頼まれた。どうも末っ子の三男様が13歳になったから王都の学園に入れるらしい。

あそこは金はかかるが、商人の子供が将来のためにコネを作るなら最適だろうな。貴族はもちろん、何か秀でた才能があれば庶民も特待生として入れる。そいつらと早いうちから関係を持つと役に立つかもしんないからな



まぁそんなことは俺には関係ないな、俺らは依頼をこなすだけだ。商会は息子に護衛は付けるが、それ以外は息子に用意させるようだ。馬車も商会用のじゃなくて、乗り合い馬車を使うみたいだな。乗客も護衛対象の他に4人、老夫婦と若い女が2人か。


……はぁ、ベックが早速ナンパしてやがる。アイツは弓の腕は確かだが、若い女にすぐナンパするのが問題だな。まぁあれでも仕事中は周囲の警戒は怠ってないから頼りにはしてるんだぜ?


あぁ、護衛対象の少年が来たか。

集めた情報によると、名前はアベル・フラン、13歳。天職はテイマーだが、テイムモンスターが未だに出来ず周囲から陰口を叩かれる。その結果弱気な性格になっているが勉強に関しては目を見張るくらいに才能があるようだな。


天職っつうのは10歳になったら神殿で分かるそいつの才能みたいなもんで、それのおかげで俺ら人間は魔物を退けて国が出来てるくらいだ。俺はまんま大剣使いだが、メリーなんかは実はシーフとかいう短剣使いの上位の天職だ。シーフは短剣の扱い以外に気配察知とか罠解除みたいなのに補正があるらしい。


まぁ、そんな(天職の)話はともかく、大まかな護衛対象の情報はそんなところか。話した感じ、確かに弱気なところはあるし物静かだが、礼儀正しいし、人間関係とかで仕事中にギスギスすることはなさそうだな。



そして俺らは王都までの護衛任務を開始した。この街から王都までは大体1週間くらいかかる。途中の村で何回か泊まるが、基本は野宿だ。その間にゴブリンやウルフの小さい群れには襲われたが、特に問題も無く順調に進めた。




5日目の時だったか、その日はいつもより魔物の襲撃が多かった。退けられないほどではないが、少し疲れる程度には襲撃に遭った。


だからだろうか?俺らは少し油断してしまい、盗賊の襲撃に気付くのが遅れてしまった。気付いた時には馬車を引く馬の1頭の脚に矢が刺さっていた。これでは盗賊を全員倒すしかない。


この辺に盗賊が出たという情報は無かったはずだが、どっかから流れて来たのだろう。しかも運が悪いことに、コイツらは結構強かった。もしかしたら傭兵崩れなのかもしれないな、連携が上手いし、弓持ちが邪魔で攻め込めない。



それからどのくらい戦っただろうか、いつもだったらこのくらいの戦闘は問題ないが、今日は既に何回か戦ったせいでシルヴィアの魔力が尽きそうだ。今の拮抗した状態でそれは厳しい


そう思い諦めかけた時、急に盗賊の弓使いの攻撃が弛んだ。盗賊たちも訝しんだのか、攻撃をしなくなった盗賊を確認した。そしたら、思いがけない光景があった。スライムが盗賊の頭を覆っていたのだ。

スライムと言えば魔物の中でも最弱に位置し、基本的に人を襲ったりしない。にも関わらず、目に写るのはスライムに窒息されたであろう盗賊。思わず俺らも盗賊もポカーンと口を開けて固まってしまった。


それから一番早く立ち直ったのはメリーだ。彼女はすぐ予備のナイフを残った弓使いに投げて他の盗賊に攻撃を仕掛けた。それにつられて全員動き出し、どうにか誰も欠けることなく盗賊を全滅させることが出来た。




さて、問題がまだ残っている。乱入してきたスライムだ。確かにスライムが人を襲うのは不自然だが、無視しても問題ない。何かの偶然で起こったとして放置してもいいくらいだ。だが、シルヴィアとメリーが妙に警戒してやがる。


「なぁ、たかがスライムだろ?何をそんな警戒してんだ?」


「……アタイが気配察知を持ってんのは知ってるだろ?戦ってる時も使ってたんだが、コイツに気づかなかったよ。」


「私も魔力察知使ってるけど、このスライムから何も感じない。まるでそこにいないみたい。」


俺が聞くと、メリーとシルヴィアから信じられない答えが返ってきた。メリーは気配察知Lv5、シルヴィアは魔力察知Lv6を持っている。

これはCランクの魔物でも隠れるのに特化してないと察知できるくらいに優秀だ。それをただのスライムが逃れられるはずがない。


そう考えると見た目はスライムでも中身は別の化け物なんじゃないかと思えてくる。そいつは動くことなく、じっとこちらの様子を窺っているように見えた。

しかしそんなに強いなら俺らなんていつでも殺すことが出来ただろう。なのにコイツは今も何もしてこない。


そしてそのスライムを見つめていたら、馬車から出てきた護衛対象(アベル)が急にスライムの方に走っていった。止めようとしたが間に合わず、あろうことか彼は魔物を抱いてクルクルと回りだした!

これには肝を冷やしたが、満面の笑みで「テイムしました!!」なんて言われて俺らは毒気が抜かれた。後でメリーが護衛の許可なく飛び出すなと注意していたのは仕方ないだろう。



……しかし、あのスライムは何者なんだろうか?一応警戒は怠らないように注意しておこう

大まかな特徴

リック…赤髪・赤目、短髪

ヴァン…スキンヘッド・黄目

メリー…赤髪・赤目、ショートヘア

シルヴィア…青髪・水色目、ボブヘアー

ベック…緑髪・黄緑目、髪は肩より少し下


アベル…茶髪・茶目、髪は肩くらいまで

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