第12話 ゴブリン殲滅戦後
人間をいつ出すか悩む
ふぅ………やぁ、大量暗殺に何とか成功したハイドスライムの僕です。
それにしても、ゴブリンメイジの時は焦りました。隠密は完璧でした。あのメイジはこっちを向きましたが、目線が合ってなかったと思います。
なので原因は魔力遮断でしょう。僕が出来てるのか分かってないですし、それでスキルが上手に発動しなかったのか、もしくはメイジゴブリンが魔力遮断を見破るだけのスキルを持っていたのかもしれません。これは今後の課題ですね。
さて、反省も終わりましたし、次は食事です。えぇ、ゴブリンを食べます。正直気は進みませんが、食べ物を粗末にするのは僕には出来ません。
あぁ、ゴブリンたちの死体ですが、全部亜空間にしまってあります。血はその時にキレイに吸収しました。血の臭いでゴブリンや野生の生き物に気付かれたら大変ですからね。…ゴブリンの血は飲めなくはないけど微妙でした。
でも亜空間とこのスライムのカラダがあれば殺した証拠なんて一切残りません。本当に便利な能力です。暗殺するにはもってこいの能力ではないのでしょうか?
とりあえず今日は頑張ったご褒美にホブゴブリンとゴブリンメイジを食べましょう。
はい、食べ終わりました。味はメイジが比較的マシだったとだけ言っておきます。
そしてメイジを食べていて1つ変なものが出ました。キレイな紫色の石です。アメジストをイメージすると分かりやすいです。大きさは小指の先くらい、って言っても僕には無いんですが、小さいって認識してくれればいいです。
実はこれ、熊の時にも同じものが出てきたんですよね~。今は亜空間にしまってあります。何か第六感?スライムの本能?的なものがまだ食べてはいけないと言うのです。なので石は亜空間に大切に保管しております。
さて、石の話は置いといて、ステータスチェックしますか。ゴブリンを25匹も倒したんです。しかも2匹は上位種、これは経験値もウハウハなのでは?では、どうぞ
「ステータス!」
―――――――――ステータス―――――――――
no name (ー) Lv30※進化可能
種 族:ハイドスライム
年 齢:0
ランク:D-
・固有スキル
取得経験値2倍Lv―
カラーチェンジLv―
亜空間Lv5
触手Lv9
・通常スキル
毒無効Lv―
状態異常耐性Lv9
消化Lv7
毒生成Lv4
硬化Lv7
隠密Lv7
魔力遮断Lv4
気配察知Lv4
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…………僕はまた進化出来るようです。
次はどんな進化先を出そうかな?