第10話 ゴブリン殲滅戦前
主人公のキャラが分からなくなってきた今日この頃
まぁそれでも書くのですけどね!
皆さんこんばんは~。ゴブリンの集落に勝手に滞在中の名もなきハイドスライムこと僕で~す。
僕は昼過ぎくらいからこの集落にいます。もちろんただぼ~っとしていたわけではありません。もしかしたら殲滅するかもしれないのですから、敵情視察しておりました。情報は戦う上で重要なことですからね
さて、このゴブリン集落には棍棒装備のゴブリンが14匹、剣を持ったゴブリンが4匹、長老?みたいな杖ついて歩いてるヨボヨボのゴブリンが1匹、非戦闘員であろうまだ比較的小さいゴブリンが5匹、そしてこの集落のリーダーらしきゴブリンが一匹です。
このリーダーらしきゴブリンは多分進化しています。体長が普通のゴブリンが120㎝前後なのに対して、このゴブリンは170㎝くらいあります。カラダはムキムキです。前世の知識からすると、ホブゴブリンっていうやつでしょうか?装備は大剣と鉄製の鎧を着ていてとても強そうです。
合計25匹ですか…これは規模としてどうなのでしょうか?比較するものもないのですが、少なくはないですかね?
ちなみに集落の建物ですが、ホブゴブリンの家は他の家より大きいですが、藁みたいな植物で作られたテントみたいな形です。ほかの家はもうちょっと小さくなった藁のテントですね。
ゴブリンたちの文化は低そうですね。会話を聴いていてもゲギャゲギャグギャグギャうるさくて何言ってるか分かりません。
そしてそのゴブリンたちは今、今日捕った獲物と木の実、それと焚き火用の枝を集落の中央に運んでいるところです。それにしても、肉が少ないですね。ただのウサギが2匹と角ネズミが2匹しかありません。ゴブリンは25匹もいるのに、こいつらは狩りが苦手なんでしょうか?
あ、ヨボヨボゴブリンが家から出てきました。今にも倒れそうなくらい足がプルプル震えています。そして彼(?)は数分かけて集落の中央にある枝の前に着きました。そこで何かブツブツ言って杖を枝に向けたr…………………………え?
火がつきましたよ!?あのヨボヨボってもしかしてもしかしなくても魔法使えるのです!?ゴブリンメイジってやつですか………そうですか。
僕も魔法使いたいのですよ…
『魔力遮断』っていうスキルはあるのに魔力が何かも分からないし、2ヶ月くらい前から瞑想すれば何か分かるかな?って毎晩やってたのに何も変化が無かったのですよ。
ただの時間の無駄でした。
なのにあのゴブリンは魔法が使えちゃうんですか。そうですか。赦せませんね………
…………あはっ☆何を迷う必要があったのでしょう?僕はモンスターです。目の前に敵がいる。ならば狩って食べる。何もオカシイことはありません。逆恨み?えぇ、そうですね。ですがそれの何が悪いのです?僕はニンゲンではありません、スライムです。ニンゲンの考え方に縛られる必要などないのですよ!なのでこの集落は殲滅します。大丈夫です。本当は不潔そうで嫌だけど、殺した生き物は必ず食べる主義です。死を無駄になんかしませんよ?
作者 は ルビ の 振り方 を 覚えた