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闇医者探偵  作者: 桜田櫻華
ファイルNo.2《灼熱》
12/12

01

 暑い…。


 暑い、熱い、暑い、熱い、暑い、熱い、暑い、熱い……

 あついあついあついあついあついあついあついッ!!




 真夜中の事。

 真夏の暑さがよるにまでおよぶ日。


 クーラーを付けた部屋に籠るのは一人の少女。

 部屋の主である彼女の手にはゴテゴテに装飾の施されたスマフォ。明らかに素人がやりましたという雰囲気をかもち出すそれを握る手は強い。

 平たく、低く先の尖った装飾用の石が掌に突き刺さり、微量ながらも出血している。

 枕元がライトで照らされるベットの上。

 薄く、あまり意味のなさないようなうすさの掛け布団でさえもはね除けて寝転ばる少女は、一目見て解るほどに汗をかいていた。


 パジャマの変わりに着ているジャージは汗でびしょびしょになり、それはベットに敷かれた敷き布団にまでも浸透している。


「あ……つ…………………………………」


 暑い。

 熱い。


 このままでは火傷してしまうのではないか……。

 実際そんなことは無いが、そう思ってしまうほど、彼女の体温は上昇していた。


 眠ろう。

 どれだけ暑くても、眠ってしまえば大丈夫だ。

 きっとクーラーが壊れているんだ。起きたらお母さんに文句を言おう。


 そう決めた少女は、ゆっくりと意識を失って逝った……

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