前へ目次 次へ 95/612 第九十五話 茶道教室に通いだした。 畳の縁を踏まぬように歩く。 だが、これが難しい。 先生の前だと緊張して手足がロボットになった。 それでもどうにか入ると、お茶をいただく前にお軸を拝見。 何と書いてるかよくわからぬ。 先生の説明でほほうと分かったふり。 そしてお花を眺める。 一輪の桔梗が茶室には合う。 お菓子を懐紙に取る。 二つ食べたいが、我慢して一つだけ。 お茶をいただく。 「結構なお点前です」 何も知らないのにこれ言いにくいなあ。