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第九十話
足の爪を切る。
風呂上がりでないと固くて難しい。
だが、夜に爪を切ると親の死に目に会えないとか。
「ん? ああ、親はもういないんだった」
すると、娘がやって来た。
「お父さん爪を切ってるの? 次に爪切りを貸してね」
「おい、夜に爪を切るのは良くないんだぞ」
「そんなこと迷信よ」
「親の死に目に会えないぞ」
「そんなことないわよ」
あっけらかんと答える娘。
「父の死に目に会えなくなるんだぞ」
「はいはいもういいわ」
それでよし。
足の爪を切る。
風呂上がりでないと固くて難しい。
だが、夜に爪を切ると親の死に目に会えないとか。
「ん? ああ、親はもういないんだった」
すると、娘がやって来た。
「お父さん爪を切ってるの? 次に爪切りを貸してね」
「おい、夜に爪を切るのは良くないんだぞ」
「そんなこと迷信よ」
「親の死に目に会えないぞ」
「そんなことないわよ」
あっけらかんと答える娘。
「父の死に目に会えなくなるんだぞ」
「はいはいもういいわ」
それでよし。
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