前へ目次 次へ 85/612 第八十五話 昼ごはんにウルメを焼く。 いい匂いだ。 シロまでがにゃーにゃーと近寄って来る。 「お前は味を知ってるかな」 このウルメは土佐の高いウルメだぞ。 メザシとは訳が違う。 一尾が百円以上だぞ。 ためしにスーパーのメザシとウルメを焼いてみる。 シロの目の前に両方を出してみる。 じろっと私を見ると、急に高いウルメから食いついた。 「おい、俺に盗まれるとでもいいたげな素振りだな」 食卓に置いたウルメをさらに凝視する。 危ない奴だな。