前へ目次 次へ 82/612 第八十二話 朝から孫がやって来た。 「今日は勉強をしようかね」 「うん、やるやる」 誰も入学前は勉強が大好きなのに、入った途端嫌いになるのはなぜだ。 「じゃ、たし算の問題だぞ」 「できるよ」 「三たす二は」 「簡単だよ」 と言いつつ手の指を数える孫。 「五」 「正解」 そこで意地悪く指で足りない問題を。 「五たす八は」 すると、私の裸足に鋭い視線。 頭は振り子状態。 「十三」 「大正解」 勉強を教えられるのはあと数年だな。 娘の時もそうだった。