前へ目次 次へ 71/612 第七十一話 朝からこの年齢になって鼻血だ。 「やだあ、あなた鼻血なの?」 早速血圧計を持ってきて計る家内。 「あら、高くないわね」 「うん、どうしてかなあ」 「鼻をほじってたの?」 「そんなことしてない!」 笑いながら血圧計をしまう家内。 そこへ宅配業者がやって来た。 ティッシュを詰めた鼻に驚きながら荷物を渡す業者。 良く見ると春画の本だ。 そうだ、注文したんだったな。 何だかばつが悪い。 歌麿だぞ! 北斎だぞ! その鼻血じゃないってば!