前へ目次 次へ 70/612 第七十話 家内の服のサイズ直しに付き合わされた。 「いやだよ、そんなところに行きたくない」 「外で待っててよ。すぐ終わるから」 十五分も待つと疲れて店の中に入った。 「まだかい?」 「それがねえ、直しもあるけどオーダーもあるって」 「はあ?」 だから遅いのか。 「それなら、買い物に行って試着すればいいだろう」 「そうねえ。でも、この柄いいわねえ」 「奥様良くお似合いです」 そんな無責任なことを言って。 やっぱり来るんじゃなかった。