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第六百十話
朝から掃除機をかけたぐらいで滝のような汗。
冷蔵庫に押し込んでもらいたいぐらいよ。
しばし扉を開けたままで涼む。
「電気代があがるだろ」
「いいの、今だけだから」
「そこのビールを取って」
「ダメよ、朝から」
「違うよ、墓参りに行くの」
「それならお中元でいただいたのがあるわ」
「ダメ、冷えたのがいい」
夫の手には箱から出したビール。
墓掃除の後、一緒に飲むのね。
「はい、どうぞ」
「ありがと」
柿の種も渡す。
私っていい妻。
朝から掃除機をかけたぐらいで滝のような汗。
冷蔵庫に押し込んでもらいたいぐらいよ。
しばし扉を開けたままで涼む。
「電気代があがるだろ」
「いいの、今だけだから」
「そこのビールを取って」
「ダメよ、朝から」
「違うよ、墓参りに行くの」
「それならお中元でいただいたのがあるわ」
「ダメ、冷えたのがいい」
夫の手には箱から出したビール。
墓掃除の後、一緒に飲むのね。
「はい、どうぞ」
「ありがと」
柿の種も渡す。
私っていい妻。
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