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第六百五話
「しまった。ポイントの還元セールは終わっていたっけ」
これぐらいささやかな庶民の楽しみは続けてもいいのではないか?
「あなた、これにしようかしら」
試着室から出てきた妻は、赤のサマーセーターがよく似合う。
「いいじゃないか」
「若すぎない?」
「年を取ったら赤いほうがいいよ」
「そうかしら」
満更でもない風だ。
「買ってくれるの?」
「ああ、いいよ」
昨夜は友達とマージャンだった。
これぐらいなら捕まらないはずだ、多分。
「しまった。ポイントの還元セールは終わっていたっけ」
これぐらいささやかな庶民の楽しみは続けてもいいのではないか?
「あなた、これにしようかしら」
試着室から出てきた妻は、赤のサマーセーターがよく似合う。
「いいじゃないか」
「若すぎない?」
「年を取ったら赤いほうがいいよ」
「そうかしら」
満更でもない風だ。
「買ってくれるの?」
「ああ、いいよ」
昨夜は友達とマージャンだった。
これぐらいなら捕まらないはずだ、多分。