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第五百九十八話
家から出られないなら片付けでもするか。
押し入れに頭を突っ込んでいる妻。
「おや、君も片付けするのか」
「ううん、探し物」
「何がないの」
「去年町内の抽選会でもらった食器」
「ああ、コーヒーカップか」
「そうよ、どこにある?」
「知らないよ。君が片付けたでしょう」
「ええ、私がきちんと。でもどこ」
「食器棚じゃないの」
「ない」
「だったら階段下の物入れ」
「ない」
「それなら…」
「あ。思い出した」
人の話は最後まで聞けよ。
家から出られないなら片付けでもするか。
押し入れに頭を突っ込んでいる妻。
「おや、君も片付けするのか」
「ううん、探し物」
「何がないの」
「去年町内の抽選会でもらった食器」
「ああ、コーヒーカップか」
「そうよ、どこにある?」
「知らないよ。君が片付けたでしょう」
「ええ、私がきちんと。でもどこ」
「食器棚じゃないの」
「ない」
「だったら階段下の物入れ」
「ない」
「それなら…」
「あ。思い出した」
人の話は最後まで聞けよ。
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