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第五百九十七話
妻が何やら鼻に突っ込んでいる。
「何してるの」
「花粉症にいいっていうから」
「綿棒で突っ込むのが?」
「違うわよ。ワセリン塗ってるの」
「ふーん、なんかすごいな」
「でも本当にいいみたいよ。この頃鼻の穴がきれいになってる気がする」
そういいながら手鏡で私に見せようとする。
「やめてくれ、君の鼻の穴なんか見たくないよ」
「あら、そう。きれいになったのに」
「もういいから」
「はーい」
何でもかんでも僕に見せないでくれよ。
妻が何やら鼻に突っ込んでいる。
「何してるの」
「花粉症にいいっていうから」
「綿棒で突っ込むのが?」
「違うわよ。ワセリン塗ってるの」
「ふーん、なんかすごいな」
「でも本当にいいみたいよ。この頃鼻の穴がきれいになってる気がする」
そういいながら手鏡で私に見せようとする。
「やめてくれ、君の鼻の穴なんか見たくないよ」
「あら、そう。きれいになったのに」
「もういいから」
「はーい」
何でもかんでも僕に見せないでくれよ。