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第五百九十三話

 読書に限る。

 静かに机に向かいながら本を読む。

「やだあ」

 気にせず読書だ。

 妻のことは考えまい。

「もう、ほんとにやだ」

 聞こえてないことに。

「絶対に許さない」

 え、ちょっとひどくなってる言葉。

「どうしたの」

「マスクが来ないのに発送済みって」

「それは詐欺かな」

「だって、ほら、カード払いはされてるのよ」

「いつ届くはずだったの?」

「二週間前。注文履歴は発送済みになってるの」

 やはり、老人は朝から店で待つしかないか?

 

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― 新着の感想 ―
[一言] 第五百九十三話 拝読しました。 私のところにもマスクが届きません。
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