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第五百七十五話

 目覚まし時計が妻の枕もとでけたたましく鳴るのだが反応がない。

 気づかないほど眠れる凄さが羨ましい。

「おいおい、朝早くいくんじゃないのか」

 揺り動かすとやっと返事が。

「うーん、なあに」

「目覚まし時計だよ」

「何時?」

「六時」

「あ、大変。起きなきゃ」

「どこに行くの?」

「行列のできるレストラン」

「へえ、すごいね」

「先着で十組にケーキ付きランチだから」

「早すぎないかい」

「県境まで行くの」

 妻の友達もみんなタフだ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 第五百七十五話 拝読しました。 皆さん、お元気ですね。 帰りはウォーキングで汗を流して、カロリーを消費するのですか? あ、ケーキは白いから、カロリーゼロでしたね(サンドウィッチマン風に)…
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