575/612
第五百七十五話
目覚まし時計が妻の枕もとでけたたましく鳴るのだが反応がない。
気づかないほど眠れる凄さが羨ましい。
「おいおい、朝早くいくんじゃないのか」
揺り動かすとやっと返事が。
「うーん、なあに」
「目覚まし時計だよ」
「何時?」
「六時」
「あ、大変。起きなきゃ」
「どこに行くの?」
「行列のできるレストラン」
「へえ、すごいね」
「先着で十組にケーキ付きランチだから」
「早すぎないかい」
「県境まで行くの」
妻の友達もみんなタフだ。
目覚まし時計が妻の枕もとでけたたましく鳴るのだが反応がない。
気づかないほど眠れる凄さが羨ましい。
「おいおい、朝早くいくんじゃないのか」
揺り動かすとやっと返事が。
「うーん、なあに」
「目覚まし時計だよ」
「何時?」
「六時」
「あ、大変。起きなきゃ」
「どこに行くの?」
「行列のできるレストラン」
「へえ、すごいね」
「先着で十組にケーキ付きランチだから」
「早すぎないかい」
「県境まで行くの」
妻の友達もみんなタフだ。