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第五百七十二話
おっとっと、転ぶところだった。
最近は畳のヘリでさえつまずくなあ。
「あなた、ベランダに干してる布団を入れてくださいな」
「はーい」
暖かいな、干した布団は気持ちいい。
どれ、二枚目も入れよう。
あ、ベランダの板の隙間に足の指が挟まった。
「わあああ」
見事にすってんころりん。
でも、布団の上に転んだから無傷だ。
「やだ、あなた、干したばかりなのに」
「違うだろ、大丈夫と聞くんじゃないの」
「大丈夫? 布団」
もう、怒った。
おっとっと、転ぶところだった。
最近は畳のヘリでさえつまずくなあ。
「あなた、ベランダに干してる布団を入れてくださいな」
「はーい」
暖かいな、干した布団は気持ちいい。
どれ、二枚目も入れよう。
あ、ベランダの板の隙間に足の指が挟まった。
「わあああ」
見事にすってんころりん。
でも、布団の上に転んだから無傷だ。
「やだ、あなた、干したばかりなのに」
「違うだろ、大丈夫と聞くんじゃないの」
「大丈夫? 布団」
もう、怒った。