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第五百六十九話
寒い日に焼き芋を売りに来る。
「一つちょうだい」
「はい、今日のは美味しいよ」
「そう、うれしいわ」
玄関から夫が慌てて出てくる。
「僕にも買って」
「あら、食べる?」
「食べるよ、腹減ってる」
「焼き芋高いのに」
「その言葉おかしいだろ」
焼き芋屋のおじさんはニタニタ笑ってる。
「はい、では美味しいのを二つどうぞ」
「ありがとう」
二人でなぜか玄関先で思わず一口。
「美味しいねえ」
「もう一つ買えばよかったわ」
「そうだねえ」
寒い日に焼き芋を売りに来る。
「一つちょうだい」
「はい、今日のは美味しいよ」
「そう、うれしいわ」
玄関から夫が慌てて出てくる。
「僕にも買って」
「あら、食べる?」
「食べるよ、腹減ってる」
「焼き芋高いのに」
「その言葉おかしいだろ」
焼き芋屋のおじさんはニタニタ笑ってる。
「はい、では美味しいのを二つどうぞ」
「ありがとう」
二人でなぜか玄関先で思わず一口。
「美味しいねえ」
「もう一つ買えばよかったわ」
「そうだねえ」