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第五百六十四話
ワインをいただいた。
「今晩はおいしいワインを飲みながら、鍋でもつつこうか」
「いいわねえ。何の鍋にする? 寄せ鍋、キムチ鍋、ポトフ、豆乳鍋、しゃぶしゃぶ、すき焼き」
「迷うなあ」
「お肉は鶏肉か、豚ね」
「え、おいしいワインなのに」
「だめ、牛肉高いし」
「じゃ、豆乳鍋」
「はーい」
なかなかいい匂いだ。
「あれ、肉が見えない」
「よく見て、親子丼用の鶏肉入ってるから、その代わり餃子入れた」
せめて形のある肉が食べたい。
ワインをいただいた。
「今晩はおいしいワインを飲みながら、鍋でもつつこうか」
「いいわねえ。何の鍋にする? 寄せ鍋、キムチ鍋、ポトフ、豆乳鍋、しゃぶしゃぶ、すき焼き」
「迷うなあ」
「お肉は鶏肉か、豚ね」
「え、おいしいワインなのに」
「だめ、牛肉高いし」
「じゃ、豆乳鍋」
「はーい」
なかなかいい匂いだ。
「あれ、肉が見えない」
「よく見て、親子丼用の鶏肉入ってるから、その代わり餃子入れた」
せめて形のある肉が食べたい。