前へ目次 次へ 56/612 第五十六話 ハンバーグをこねていると、孫がやって来た。 「おばあちゃん、何やってるの?」 「じん君の好きなハンバーグ作ってるの」 「わーい」 「何のお肉なの?」 すると、夫がふざけて呟く。 「おばあちゃんの腹の肉だぞ」 「えっ?」 「すごい霜降りだから美味いぞ」 「えっ? おばあちゃんホント?」 返事を聞かず外に走り出した孫。 やがて友だち三人を従えて戻ってきた。 「うちのハンバーグ、おばあちゃんの腹の肉だって。すごいだろ!」 いやん。