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第五百五十七話
お手玉を作ってる妻。
「そんなものどうするの」
「遊ぶに決まってるじゃないの」
「えーっ、できるの?」
「自慢じゃないけど、運動会で最後まで落とさなかったのよ」
「いつの運動会?」
「六年生の時」
開いた口が塞がらない。
「じゃ、賭ける?」
「何を」
「私が落とさず三つのお手玉を五分続けたら今晩おごって」
「十分はしてもらわないと」
「ダメよ、五十肩だから」
「よし、手を打とう」
四分で終了。
肩で息する妻。
屋台のビールだね。
お手玉を作ってる妻。
「そんなものどうするの」
「遊ぶに決まってるじゃないの」
「えーっ、できるの?」
「自慢じゃないけど、運動会で最後まで落とさなかったのよ」
「いつの運動会?」
「六年生の時」
開いた口が塞がらない。
「じゃ、賭ける?」
「何を」
「私が落とさず三つのお手玉を五分続けたら今晩おごって」
「十分はしてもらわないと」
「ダメよ、五十肩だから」
「よし、手を打とう」
四分で終了。
肩で息する妻。
屋台のビールだね。