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第五百五十三話
花火大会がある。
妻は朝から鼻歌で浴衣を出している。
「ねえ、この帯若すぎかなあ」
手にはピンクの簡単帯。
「いいじゃないか、年を取ると赤い色が似あうって」
「そうかしら。ちょっと着てみる」
よいしょよいしょと掛け声が聞こえる。
「手伝おうか」
「大丈夫、これぐらいやっつけてやる」
なんだか浴衣を着るような感じがしない。
一時間後、出てきた妻。
どこかで見たことがあると思ったら、先日見た大関昇進の力士にそっくりだった。
花火大会がある。
妻は朝から鼻歌で浴衣を出している。
「ねえ、この帯若すぎかなあ」
手にはピンクの簡単帯。
「いいじゃないか、年を取ると赤い色が似あうって」
「そうかしら。ちょっと着てみる」
よいしょよいしょと掛け声が聞こえる。
「手伝おうか」
「大丈夫、これぐらいやっつけてやる」
なんだか浴衣を着るような感じがしない。
一時間後、出てきた妻。
どこかで見たことがあると思ったら、先日見た大関昇進の力士にそっくりだった。
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