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第五百三十八話
写経をする。
墨を擦り筆で字を書くのは年賀状以外では何十年ぶり。
プルプル震えるので字が柳腰。
だが、二行目になると慣れてくる。
何も考えずに書く。
無心で書く。
「やだあ」
「またあ」
「どうしてー」
妻がテレビを見ながら声を上げる。
韓国ドラマに夢中なのだ。
テレビと会話するようになったら認知の始まりと聞いた。
いかん、すぐ無心とは程遠いことになる。
「あなたー、コーヒーでも飲みますかー」
多分何か食べたくなったんだな。
写経をする。
墨を擦り筆で字を書くのは年賀状以外では何十年ぶり。
プルプル震えるので字が柳腰。
だが、二行目になると慣れてくる。
何も考えずに書く。
無心で書く。
「やだあ」
「またあ」
「どうしてー」
妻がテレビを見ながら声を上げる。
韓国ドラマに夢中なのだ。
テレビと会話するようになったら認知の始まりと聞いた。
いかん、すぐ無心とは程遠いことになる。
「あなたー、コーヒーでも飲みますかー」
多分何か食べたくなったんだな。
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