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第五百三十五話
春といっても寒い。
こたつに入って孫のおくるみを編む。
隣で夫が本を読む。
テレビからは懐メロが流れてる。
ときどき二人で鼻歌を口ずさむ
「ねえねえ、昔はこの人きれいな声だったよねえ」
「ああ、今は高音が出ないなあ」
評価しながら歌を聞く。
「また、出だしが半拍遅れるー」
「音符通りに歌ってほしいよなあ」
「作曲家は違ってると言いたいでしょうね」
「あっさり歌うからよかったのに」
昔、東海林太郎はいつも譜面どおりだった。
春といっても寒い。
こたつに入って孫のおくるみを編む。
隣で夫が本を読む。
テレビからは懐メロが流れてる。
ときどき二人で鼻歌を口ずさむ
「ねえねえ、昔はこの人きれいな声だったよねえ」
「ああ、今は高音が出ないなあ」
評価しながら歌を聞く。
「また、出だしが半拍遅れるー」
「音符通りに歌ってほしいよなあ」
「作曲家は違ってると言いたいでしょうね」
「あっさり歌うからよかったのに」
昔、東海林太郎はいつも譜面どおりだった。
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