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第五百二十五話

 ソファに寝ころんでテレビのリモコンを片手にせんべいをポリポリ。

 この姿を見て昔の僕なら結婚しなかった。

「ねえ、今晩どうしようか」

「何」

「夕飯」

「何でもいいよ」

「その言葉って、君が作るならってことでしょ」

「うん」

「自分ならって考えないの?」

「え?」

「私もそう言ってみたい。何でもいいよって」

「・・・」

 

 確かにそうだな。

 お好み焼きでも作るか。

 

 冷蔵庫を覗いていると後ろから声がする。


「私、次もあなたと結婚する」

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