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第五百二十一話

 おや、あの女性は確か同級生の光子さん。

 同い年とは思えない。

「元気かい」

「お、辻君」

 こいつは昔から女性によくモテた。

 腹も出てないな。

「あれは光子さんか」

「そうか、そうだな」

「知ってるか?」

「何を?」

「一回り下の男と結婚したんだって」

「それはすごいなあ」

 同窓会はこういう話で盛り上がる。

「奥さんは元気かい?」

「いや、死んだよ。二年前に。君のところは?」


 家に帰ると、でかいアイスを頬張る妻。


 うちは元気だよ。



 


 

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