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第四百九十五話
電話をしている妻の声が聞こえる。
もうかれこれ一時間ではなかろうか。
友だちと話しているようだが、さして大事な話はないような。
「この頃やせなくなったのよ」
それはそうだろ。
「あのサプリも効かないわ」
その食欲ではな。
「ねえ、もうそろそろランチでもどう」
ついこの間行ったではないか。
「アウトレットもいいわね」
まだ買う気か。
「来月は父の日ね」
そうだよ、息子に言ってくれ。
俺も忘れてたね。
そう、いつも妻任せだった。
電話をしている妻の声が聞こえる。
もうかれこれ一時間ではなかろうか。
友だちと話しているようだが、さして大事な話はないような。
「この頃やせなくなったのよ」
それはそうだろ。
「あのサプリも効かないわ」
その食欲ではな。
「ねえ、もうそろそろランチでもどう」
ついこの間行ったではないか。
「アウトレットもいいわね」
まだ買う気か。
「来月は父の日ね」
そうだよ、息子に言ってくれ。
俺も忘れてたね。
そう、いつも妻任せだった。
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