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第四百九十一話
家中に響く妻の歌声。
妻はお尻を振りながら箸も振っている。
聞いてる音楽は昔懐かしいプレスリー。
あの白いフリンジだらけの衣装を着ているつもりか。
やがて、ちくわをマイクにしてノリノリだ。
「どうしたの、そのうまそうなちくわ」
「いただいたの。はい、一きれどうぞ」
「うまいなあ」
「タケノコとフキの煮物もできたわ」
「じゃ、夕食はちくわとこれで一杯か」
「ええ、えんどう豆のご飯も炊いたわ」
歌声さえ我慢すれば幸せだな。
家中に響く妻の歌声。
妻はお尻を振りながら箸も振っている。
聞いてる音楽は昔懐かしいプレスリー。
あの白いフリンジだらけの衣装を着ているつもりか。
やがて、ちくわをマイクにしてノリノリだ。
「どうしたの、そのうまそうなちくわ」
「いただいたの。はい、一きれどうぞ」
「うまいなあ」
「タケノコとフキの煮物もできたわ」
「じゃ、夕食はちくわとこれで一杯か」
「ええ、えんどう豆のご飯も炊いたわ」
歌声さえ我慢すれば幸せだな。
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