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第四百八十六話
ブレスレットができない。
この留め具が片手では難しい。
「うーん、できない。あなた、ちょっとやって」
「何を」
「このブレスレットを腕にはめて」
「ちょっと、こんな小さいのは眼鏡がいるよ」
「眼鏡はどこ」
「わかんない」
「じゃ、虫めがねでいいわ」
「それはどこ」
「さっき新聞読んでたじゃない」
「その後君が持って行ったよ」
「え? どこに」
「知らない」
「じゃ、私の眼鏡を使って」
「それはどこ」
「知らない」
不毛な会話が続く。
ブレスレットができない。
この留め具が片手では難しい。
「うーん、できない。あなた、ちょっとやって」
「何を」
「このブレスレットを腕にはめて」
「ちょっと、こんな小さいのは眼鏡がいるよ」
「眼鏡はどこ」
「わかんない」
「じゃ、虫めがねでいいわ」
「それはどこ」
「さっき新聞読んでたじゃない」
「その後君が持って行ったよ」
「え? どこに」
「知らない」
「じゃ、私の眼鏡を使って」
「それはどこ」
「知らない」
不毛な会話が続く。
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