481/612
第四百八十一話
妻がアイロンを箱から出す。
「お、それは何だ」
「アイロンよ」
「なんだか仰々しいな」
「膝が痛いからハンガーにつるしてできるのはいいわよ」
「ふーん」
「このハンカチもかけてくれ」
「ダメ」
「どうして」
「ハンガーにぶら下げてかけるんだから。ハンカチは無理」
「えっ! そんな」
「ほらセーターはスチームが皺を取るのよ」
「このズボンに折り目を付けて」
「ダメ」
「なんで」
「ぶら下げるから折り目はつきにくいの」
昔の方がいい。
妻がアイロンを箱から出す。
「お、それは何だ」
「アイロンよ」
「なんだか仰々しいな」
「膝が痛いからハンガーにつるしてできるのはいいわよ」
「ふーん」
「このハンカチもかけてくれ」
「ダメ」
「どうして」
「ハンガーにぶら下げてかけるんだから。ハンカチは無理」
「えっ! そんな」
「ほらセーターはスチームが皺を取るのよ」
「このズボンに折り目を付けて」
「ダメ」
「なんで」
「ぶら下げるから折り目はつきにくいの」
昔の方がいい。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。