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第四百七十八話

 トントンとまな板の音。

 朝からご飯だ。

 いつもはパンだが、味噌汁の匂いが嬉しい。

 卵焼きの匂いもしてきた。

 お、ウインナーも焼いているな。

 腹も減った。

 階下に降りると妻が新聞を取りに行く姿が見える。

「あれれ?」

 テーブルの上には野菜ジュースと食パン、ヨーグルト。

「味噌汁は?」

 窓が開いている。

 あれは隣の家の朝食メニューだったのか。

「あなた、どうしたの」

「いや、ご飯かなと思って」

「ええ、そうよ。パン焼いて」


 うん。


 

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