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第四百七十六話

 爪にネイルを塗ってる妻。

 普通は魅惑的なはずの足の爪を塗る姿。

 しかしこれはいただけない。

 鼻には花粉症のためティッシュをつめている。

 それだけならまだしも。

 体が硬いからと机の縁に高々と乗せているではないか。

「机に足だなんてそれはいかん」

「だって~」

 妻はぶつぶつ言いながら二階へ行った。

 

 風呂上がりに足の指の間に水虫の薬を塗っていると背後に妻の声。

「机に足を乗せてる?」

 

 全身が凍りついた。

 私が悪うございました。


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