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第四百七十三話

 ほいほいと私の前を腰を振りながら歩く妻。

「なんだよ、テレビが見えないよ」

「ほらほら見て見て」

「何を?」

「腰のアップリケよ」

 よく見るとズボンのポケットに赤いリンゴの模様。

「可愛いでしょ」

「まあね。でもどうして」

「ペンを入れてたら忘れて座ったら破れちゃった」

「ふーん」

 その翌日、また腰を振って歩く妻。

「なんだよ、またアップリケか」

「ベリーダンスの教室に体験入学するのよ」


 翌週から体験入学に年齢制限が出た。

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