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第四百七十一話

 コーヒーを飲みながら新聞を広げる。

 居間の窓から外を見ると、妻が花壇の手入れをしている。

「珍しいな。草引きなんて」

 後姿が年々たくましくなっている。

 背中が大きくなってズボンは下がり背中が覗いてる。

 ちょっと大きめの服でも買えばいいのに。

 しかも、貼るカイロまでが見える。

 だが、ここで注意すると妻はきっと手伝ってと言う。


 沈黙に限る。


 だが、そこで気づいた。


「おい、それはこの前僕が植えたラナンキュラスの芽だよ!」



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