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第四百六十九話

 掃除機を持って車庫に。

「あら、ご主人えらいわね」

 近所の奥さんが褒めてくれる。

「いやいや、軽くしかしませんよ」

「それでも、車の中だけでもやってくれるとありがたいわ」

 そうだよな。

 車だけでもやればいいよね。

 それなのに……。

「今から車掃除するから」

「そう」

 テレビにくぎ付けの妻。

「ねえ、雑巾どこ?」

「さあ、どこかにある」

「あ、そう」

 仕方なしに一人で掃除する。

 すると、シートの隙間で見つけた!

 五百円玉。


 やった!


 

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