454/612
第四百五十四話
外まで聞こえるあの声は家内の歌。
「ただいま」
「おかえりなさい~」
「随分ご機嫌だな」
「は~い、そうなのよ~」
「歌で返事しないでよ」
「これが届いたの~」
家内の手には古い映画のビデオ。
南太平洋、雨に唄えば、ウエストサイド物語、メリー・ポピンズ、シカゴ……。
「どうしたの、買ったの?」
「ううん、友だちが韓国ドラマでビデオの棚がいっぱいになったからくれるって」
「ふーん」
そして十日。
僕の耳は難聴になりそうです。
外まで聞こえるあの声は家内の歌。
「ただいま」
「おかえりなさい~」
「随分ご機嫌だな」
「は~い、そうなのよ~」
「歌で返事しないでよ」
「これが届いたの~」
家内の手には古い映画のビデオ。
南太平洋、雨に唄えば、ウエストサイド物語、メリー・ポピンズ、シカゴ……。
「どうしたの、買ったの?」
「ううん、友だちが韓国ドラマでビデオの棚がいっぱいになったからくれるって」
「ふーん」
そして十日。
僕の耳は難聴になりそうです。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。