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第四百四十四話

 テレビを見ながら体操をする。

 美しい体のお姉さんたちが体を大きく動かしている。

「若いわね」

「こんなに体って動くんだな」

 と言って動いた瞬間、腰がぎくっとなった。

「ううううう」

「どうしたの。大丈夫?」

 さすろうとする家内に向かって叫ぶ。

「触るな」

「病院へ行かないの」

「無理。動けない」

「ここで立ってるの?」

「うん」

「じゃ、私は友だちとランチの約束だから」

 

 家内はカレーを皿に入れ近くに置いて出かけた。


 俺は犬か。


 

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