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第四百三十話
眼鏡をかけてマスクをし、帽子を被って出かけようとする夫。
「どこに行くの」
「本屋さん」
「怪しい雰囲気よ。万引きしそうな老人に見えるわ」
「花粉が飛んでるんだ」
「その大きな紙袋も持っていくの?」
「帰りに書道の先生にお手本をいただいてくるんだ」
夕方怒りながら帰ってきた夫。
「僕のそばを店員が離れないんだよ」
「やっぱり」
「頭に来たから四千円の書道の本を買った」
そこで買うのがあなた。
私ならその店で買わないのに。
眼鏡をかけてマスクをし、帽子を被って出かけようとする夫。
「どこに行くの」
「本屋さん」
「怪しい雰囲気よ。万引きしそうな老人に見えるわ」
「花粉が飛んでるんだ」
「その大きな紙袋も持っていくの?」
「帰りに書道の先生にお手本をいただいてくるんだ」
夕方怒りながら帰ってきた夫。
「僕のそばを店員が離れないんだよ」
「やっぱり」
「頭に来たから四千円の書道の本を買った」
そこで買うのがあなた。
私ならその店で買わないのに。
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